母親が渡星した際に持ってきた文芸雑誌を処分しようと手に取りました。
自分では選ばないだろう小説タイトルが並ぶ目次に目を通すと、一つのタイトルに興味を惹かれ、
読んでみることに。
その5ページほどの短編小説を読み終わった時に、胸の辺りがもやもやして治りません。
ノートにざざっと書いた感想がこれ。
あんなの綺麗事すぎるだろ〜。薄っぺらい。イラっ。
本当にあんなシナリオがあるなら、相当薄っぺらな人格?
エンタメに振り切るには、エンタメ性に欠け、
感動移入を起こすには、心情描写に欠ける。
心のモヤモヤを言葉にするとこんな感じ。
ここまでが第一印象です。
そして、もう少し深い考察に入ることにしました。
文章に戻り、薄く感じられる言動の裏の、些細な行動の動機と見え隠れする感情を読み取る。
と、主人公の人物像が第一印象よりも立体的になる感じが。
言葉で表現されていない彼女の心情や無自覚なプライドまで想像した時、
「これは、一番は絶対に手に入らない、痛い女の物語なんだ」と腑に落ちました。
心のもやもやが晴れて、スッキリ。
実際には書かれてないけど作者の意図を読み取ると同時に、
小説のエッセンスを受け取った感で満たされる。
薄っぺらい見かけを装いながら、本質は深い心情が描かれていたんですね。
文芸に関して教養の無い私が薄っぺらいとか言って、スミマセン。
エッセンスまで何とか(私的解釈ですが)汲み取れた時は、もやもやが一気に晴れました。
第一印象だけに囚われた状態で、読書を終わらせてはいけなかったんですね。
成熟された文章には生命力があって、
作者の一番描きたい世界や要点に集中しています。
表面的に言葉を追う楽しさもあるけれど、
もう一段階潜ったところに流れている鉱脈を発見して、生命力がこんこんと流れる泉を探しあてる楽しさは、味を知るとやみつきになります。
生命力って、スターウォーズのフォースです。生命の泉。アムリタ。
生命の泉を見つける過程をタロットカードで見ると、16タワーから17星への流れになります。
私の読書体験を振り返って、照らし合わせてみましょう。
タワーは私の既存概念と信念体型です。
感情や浅い思考回路で普段の自我を守っているわけですが、
生命力って人間のそんな合理性とか理性を打ち破るほど強力なわけです。
第一印象では、薄っぺらい〜とか心情描写に欠ける〜とか、分かったような口を聞き、心ももやもやするし、なぜか個人的に受け取って、イラっとまでしています。
人間だもの
みつを
文章の中に宿る生命力がタワーに発光すると、防御反応として自我ワンマンライブが繰り広げられます。
タワーに閉ざされたステージでの完全ワンマンライブ。
ここで自分を閉ざさないでいると、タワーが崩壊するんですよ。
自分を守っていると思っていたけど、実は縛っていただけの既存概念や信念体系。
崩れてみると、脱皮したように目の前が明るくなって、、、
星のカードで描かれているように、生命の泉の恵みにアクセスすることができます。
タワーは、泉へのアクセス拒否です。
枯れることのない生命の泉にアクセスする実感は、こんな感じ。
- 目の前が明るくなる
- ワクワク
- 生き生き
- 急速充電
似ているけど違うものには、こちら
- 高いテンション
- 納得感
- 理解
- 元気
わかりづらいですけど、星のカードは、星が瞬く夜空なんです。
暗くて見えづらいけど、内側からひたひたと自分を満たす何か。
サンサンと降り注ぐ太陽でもなく、戦車の勢いでもないってところが違いです。
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