クリエイティブは癒しでもある

クリエイティビティは冷蔵庫の中にあるもので献立を考えるようなもの。目の前にある状態、置かれた状況で、何ができるか。それがチャレンジでもあり、楽しみでもある。
与えられた状態を、今までとは違う視点で捉えて切り開いていく楽しさ。そんなクリエイティブな作品や問題解決方法を目にすると、やられた〜と羨ましくて仕方ない。
準備され、綺麗に整えられた景色や作品は美しいけど、羨ましいという深い感情が起こらない。羨ましいというのは、そうきたか、私は全くその視点は持ってなかったよ、すごいよと、嫉妬と共感と驚きが混ざった複雑な感情で、クリエイティブに触発されて自分の中が揺り動かされるのがわかる。
クリエイティブと聞くと、斬新なアイディアや壮大なプロジェクトを思い浮かべるかもしれないけど、そうとは限らない。毎日の生活の中で、クリエイティビティはいくらでも発揮できる。良い写真を取る為に外国に行くのではなく、普段の生活の中で視点を変えて写真を撮ること。買い物に行かないで、手持ちのワードローブの中でコーディネートを再発見すること。毎日のルーティーンワークの中で、新鮮さを感じること。
状況や状態はそのままで、自分の視点を変えることがクリエイティビティなら、クリエイティビティはヒーリングとイコールだ。他者や状況を変えたりコントロールすることなく、新たな視点を持つことで自分を自由にする過程は、ヒーリングそのもの。だからクリエイティビティは癒しになる。
与えられた状況を受け入れることは、決して受け身じゃない。我慢じゃないし、弱くない。受け入れることは、クリエイティビティにつながる。手持ちカードと一緒にゲームに臨むと決めた時から、創造は始まっている。そんな時、臨んでいるのは相手や状況ではなく、今までの自分自身だと気が付かされる。今までの価値観。習慣。思い込みや関係性。自分を不自由にしているのは自分なんだ、って。古い自分を脱ぎ捨てて新しい自分を体験する楽しいプロセスがクリエイティビティ。すでに知っている自分を繰り返すのは、退屈だから。
クリエイティブ=アート=ヒーリング
そういえば、昔は医療とアートとスピリチュアルは同じ分野だったよね。