ゴールデンルール・Golden Rule

痛み、苦しみはできれば避けたい。どうしてこんなに苦しいのか。痛みを抱えつづけなくちゃならないのか。古代から、人類共通の想いは、「楽になりたい」なんだと、以前友達が話していたのを思い出す。

痛み、苦しみなんて無くたっていいんじゃないか。先週のニュースで、痛みや不安を全く感じない女性の件を目にした。常に幸福感に包まれてきたそうだ。遺伝子の状態らしい。痛みや不安が無い状態も、実際存在するということ。

無ければ無いほどいいんじゃないか。身体的、精神的、霊的な痛みは、人を歪ませて、不健康な形で表現させることが多い。神的な存在を呪うような苦しみからは、何も生まれないのではないかと。

本当に何もうまれないのか。

もし、何かがうまれるとしたら。人と繋がるやさしさと強さなのではと、ふと思う。自らの痛みと苦しみを呪うことを止めて、受け止めた時。人は、他者が抱える痛みと苦しみにも気がつく。そこで他者を思いやるやさしさとつながる強さが生み出されるのではないか。痛みと苦しみを体験したことがない人は、他者のそれをわかってあげることはできない。自分のこととして捉えることで、他者とのつながりが、より優しく強いものになるのではないか。

ゴールデンルール。黄金律は、ほとんどの宗教に共通している言葉。

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自ら求める行為を他者にほどこす。解釈はいろいろとあるけれど、痛みや苦しみを知るほど、他者に同じような思いはさせたくないと思うことにもつながっているのでは。もし痛みから何かが生まれるとしたら。

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