結果を変えるために「今」に働きかける理由

結果はすでに出ている。 結果 = 現状の自分

私たちの現状、あり方、環境は、過去にすでに起こった出来事の結果としての表現です。過去の意識的、無意識的な意思選択が繰り返された産物。そして、何かを変えたい時、この「一旦表現された結果という現状」を「未来に向かって」つくがえす方法を見つけようとするものです。

ですが、これは上手くいきません。結果は出てしまっているんです。

未来のために努力しても上手くいかないわけ

料理を例にあげてみます。イタリアンが食べたい気分で、食材を準備してから料理とりかかるとします。そこで、意図(作ろう)思考(料理過程)と欲(食べたい)が一致していると、料理も順調に進んで、イタリアンを食べるという結果がついてきます。

でも、こんな場合はどうでしょうか。イタリアンが食べたい気分で、食材を準備して料理に取り掛かりましたが、思考の葛藤があったり( イタリアンよりも和食の方が健康的かもしれない )欲が歪ませられたりしていたら( 炭水化物を食べるのやめよう )出来上がってくるイタ飯は、最初に食べたかった気分を満たしてくれる料理として出来上がってくるでしょうか?

このような過程途中の意思選択は、意識されることはほとんどありません。そして出来上がった料理(結果)を眺めて、「 思っていたのと違うけど、、、」とがっかりするんです。

一般的に私たちがしがちな、「未来のための努力」とは、このようにすでに出てしまった結果に対しての反応にすぎません。

イタ飯とも和食ともとれない中途半端な料理を目の前にして、自分を納得させる努力するのと同じです。

化学反応は今起きている

食材 → 調理 → 食べ物 と段階をふんで表現された現状(結果)は、それ以上の変化の過程をたどることはほぼありません。なので、結果が出てしまっている状態(=自分の現状)から状況を変える努力では、せめてアレンジ料理が出てくるほどの変化しか起こりません。

結果として出てしまっている自分の現状を変えたかったら、一つ前段階の過程に意識を戻す必要があります。

私たちは、結果を生きる存在(カラダの部分)であると同時に、創造の過程を生きる存在(タマシイの部分)でもあり、創造の過程に意識を向けることは、目に見えないタマシイ部分の自分に意識を向けることです。

創造の過程は、化学反応、調理そのものです。さっきのイタ飯の件に戻ると、調理過程で起こっている内面の葛藤や、自らの希望に沿わない価値観に気づき、過程の吟味をすることで、より希望に沿った食べ物を手に入れることができるようになります。

以前のタロットリーディングを例に見てみます。

定番の3枚びきです。左から、過去、現在、未来と読むのが一般的ですが、これに先ほどの「創造の過程」を当てはめてみます。左(過去、要因、インプット、素材)真ん中(現在、過程、化学反応、調理)右(未来、結果、アウトプット、料理)

左の運命の輪から、叶えたい希望や成功させたい計画が動機になっていると読めます。それが真ん中の8コイン逆という過程にかけられると、どうでしょうか。希望や計画を持ちながらも、実際の労働や、地味な作業に否定的そうです。そして、右の4カップ逆、受け取り拒否しながら、不服そうに腕を組む姿へと続きます。

実際に、この方は仕事関係の現状に不満でした。ここで気がつくのは、最初の希望と、過程の価値観の足並みがそろっていないことです。

希望を叶える、計画を成功させるための「今」の活動が、8コインで制限されているんです。実際に制限する価値観(化学反応や過程)として、こんなものがあげられるかもしれません。

・女性の幸せは仕事ではない (社会の古い価値観)
・仕事が充実するのはいいけど、自由時間がなくなるのはいや(本音)
・娘に苦労してほしくない。(母親が持つ、「女性は養われるのが幸せ」という価値観 )
・できれば家事と育児に専念してほしい。(配偶者の希望)

これらの価値観が条件となり制限となって、希望を叶えたい!という当初の意図は、現在形で捻じ曲げられることになります。やる気が出ない、時間が捻出できない、葛藤が生まれるなどは、「今」自分が体験している過程です。その結果、計画は進まず、希望も叶えられていない現状が続きます。

この現状を打破したい時には意識的、無意識的な過程作業(調理)はどうなっているか? を確認する必要があります。

上記の、制限する価値観に戻って、一つづつ検証するってことです。

そして、望む結果を生み出す価値観なのか、拒む価値観なのかを見極めて書き換える必要があるんです。

たとえ価値観に気がついたとして、書き換えって、具体的にどうするの?

気がつくことで書き換わる場合も多いですし、ヒーリングやエネルギーワークで変えたりします。

どちらにしても、過程が変わる事で、自然と違う現状(結果)が生み出されます。

これが、よく言われるエネルギー的創造の過程です。スピリチュアル市場に出回る、「努力なしに〜、」「楽しいことばかりで〜、」「引き寄せ〜」などと呼ばれるものは、この創造の過程の実践を説くもの。無駄な努力は止めて、エネルギー的アプローチしてみませんか〜というものです。

価値観の書き換えや、過程の修正はそれなりの「成長痛」が伴うので、全く努力が要らないとか、楽チンが続くわけではありません。ただ、従来「努力」と思われている行動は不必要で、想像以上の楽しさも伴いますってことです。

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