時差ぼけとホメオスタシス

経験から、時差ぼけは2日目が一番ひどいと思っています。1日目は、旅疲れもあり、何となく寝られてしまうのですが、2日目は、体が元に戻ろうとする反動のように、旅元の時間に引き戻されてしまいます。東周りのフライトが辛いとか、西周りは楽とか聞きますが、これはその時のフライトの時間や体調によっても変わるので、法則としては未だ不安定です。どんな状況でも時差ぼけが起きる時は起きています。
体の恒常性、ホメオスタシスは環境に関係なく機能を一定に保つ仕組みですが、それが作用しているんでしょう。新しい「普通のリズム」が出来上がるまで、このホメオスタシスに管理されている体内時計に逆らい続ける必要があります。
このホメオスタシスって、場合によっては呪いでもあるし、祝福でもある。体の一定を保つ機能は、生存のためには必要な訳で、これは祝福です。体温や血液成分がコロコロと変わってしまっては困るので。
でも、ヒーリングなどでそれまでの習慣やくせ、体に染み込んだ記憶を変えようとすると、ホメオスタシスは抵抗となって体験され、この場合は呪いのように感じられます。良いとか悪いじゃなくて、そんな性質なんですね。という事を覚えておくだけで随分と気が楽になるんじゃないでしょうか。それに、しばらく逆らい続けると、新しい普通のリズムが作られる時差ぼけのように、これらも次第に変わっていきます。この逆らい続ける時期は、あまり楽しいものではないのですが、ホメオスタシスの恒常性に逆らいつつも気を楽に持ち続ける事で、精神的な疲労は減らす事はできそうです。気合や精神論が通じる領域ではないので、淡々と続ける事が一番効果的で、逆に抵抗にストレスを感じる事でより苦しくなります。
時間は少しかかるけど、新しい環境に順応していくカラダって、すごいぞ。夜中に目が覚め、昼間ボーッとしていることがストレスになっている、自分に向けて書いてみました。