聞き役の必要性って

個人メディアが広まって、簡単に情報を発信することができるようになった。多数が情報発信側になったとき、今以上に聞き役が大切になるのではないでしょうか。

言いたいことを言えない人も、周りに聞いてくれる人がいなかったから、言いたいことを我慢し続けて、結果、あまり物を言わない場合も多いです。情報発信が得意な人も、聞き役の存在があるからこそ、コミュニケーションの場が作られます。表現には、オーディエンスが必要です。

時々グループによっては、全員が好きなことを喋っていて、誰も聞いてないという状況があります。それって、それぞれが個人プレーしているチームスポーツみたいです。それぞれが違う方向にボールを投げて、誰も受け取ってないという。投げられたボールを受け取って、自分なりに投げ返せるって、技術とセンスが必要だと思うんですね。誰も受け取らないかもしれないからって、適当にボールを投げる行為よりも、難しいでしょう。

アメリカでは、カウンセリングに通う人が多いけど、話を聞いてもらう場所としても機能しているからなのではないでしょうか。占いも、話すからすっきりするということも多いはずです。

舞台に立ちたい人が多ければ多いほど、観客も必要なわけで、舞台に立つ為の観客集めが必要になってきます。受け取り側が存在するから、表現できると考えると、どちらがかけてもコミュニケーションは成り立ちません。表現者が増えて、表現の種類も多様化していくとしたら、センスと判断力を備えた受け取り側もこれからもっと必要になっていくはずです。

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