月の満ち欠けを味方につける

月の満ち欠けに体調を左右されやすい私です。(みんながそうとは限りません。)満月は気分がハイで、食欲と物欲がマックスで精神的には不安定。新月はエネルギー不足で睡眠時間も長くなり、活動量が少ない。
そんな月の満ち欠けの力を使った引き寄せ術やスケジューリングは流行り始めてしばらく経ちました。80パーセント以上水分でできている人間に月の引力の影響があるのは物理的なイメージができるし、満ち欠けの象徴を行動に重ねて考えるのも何となく納得できます。どっちにしても、これらの理由から、月の満ち欠けに合わせた暮らしをすると心身が安定するし、流れに乗りやすいと言われているようです。
多くの古代人たちがそうであったように、古代ハワイアンも、月齢と暦にそった生活をしていました。ホノルルにあるビショップミュージアムでは、新月から満月までの毎日につけられている名前と、それぞれの日にやること、やらないことが展示されていました。月の満ち欠けとの共存から得られた、何世代にも渡って受け継がれてきた月活用の智慧と文化を見ることができました。(何年か前に見たので、今も展示があるかは不明。)
月の満ち欠けを意識した生活を送ろうとする時、引力といった物理的な影響力だけでも、象徴の世界のイメージだけでもなく、先人たちから受け継がれ、私たちのカラダに宿る智慧にもアクセスしているのではないでしょうか。月のリズムを意識して、月との共存から生まれた記憶に同調する時、カラダが持ち合わせている具体的な情報も味方につけることができるという訳です。
新月に種をまき、家仕事で静かに過ごす古来の記憶と、新しい課題の準備を始める今が、自分の中で無理なく同調していく。スピリチュアル的に見ると、とかくカラダはお荷物にとらえられがちなんですが、生活しているのは、カラダのリアルなわけで、カラダが持ち合わせる情報を今の自分のために活用していくことが、カラダとの関係を友好なものにしていくんじゃないかと思うんです。そして最終的には、心身の安定や流れに乗る感覚にもつながっていく。
月を眺める時、その形や月齢を理解したり、満ち欠け術を考えるのと同時に、自分の中にすでに存在している月の情報(先人たちから受け継がれてきた智慧です。)に意識を向けることによって、よりいっそう月のリズムを味方につけられるのではないかな。