スタイルは後からついてくる

スタイルというのは、状況や条件が変わっても滲み出てしまう自分。

だから、無理やり形づくろうと努力するものでもなく、最初から現れているものでもない。

例えに、私の旅のスタイルの話をします。

下調べを十分にして、日程を細かく組む人、気ままにさまよう人など旅のスタイルもさまざまだと思います。私は、大まかに半分くらい予定を入れて、残りの半分は現地で対応しています。

先日ポストした、香港でのレストランを見てみます。

1軒目のLei Garden は、シンガポール店に行ったことがあるので、香港店の存在を知っていました。でも、行こうと決めたのは、到着当日。

2軒目のThe Night Market は、Lei Garden と同じモールに入っていたのでたまたま見つけたレストラン。

3軒目のJohn Anthony は、行きフライトの機内誌の記事で初めて知り、現地で予約を入れました。

なんとなく、現地対応部分が多めですが、こんな感じで、事前情報として知っている部分もあるけど、ゆるめなスケジュールです。

食事に限らず、観光や過ごし方も同じで、1日予定があれば、同じ分余白を残します。午前中観光を入れたら、午後は自由行動。

事前情報も、ゆるく仕入れます。ガイドブックは買っても一冊。インターネットは、情報が多すぎるので、事前調査段階ではあまり活用していませんが、現地で目的が決まった時に、ピンポイントで情報を得ることにしています。

事前に雰囲気をつかんでおいて、現地で輪郭を認識する感じでしょうか。

気がついたら、どこにいってもこんなスタイルになっていました。意識している訳でも、誰かのスタイルを参考にしている訳でもなく、いくつか旅をしてきたらこのようになった。

いわば、隠しきれない私が滲み出てしまっている状態。

この部分が、「らしさ」とか「スタイル」とか呼ばれている部分です。

なので、「スタイル」が滲み出るまで、ある程度の経験と体験が必要だということになります。

限られた体験だと、「スタイル」が滲み出す範囲としての、「場」も少ない訳です。

「スタイル」とは、言ってみれば、経験と体験の中に通じている「共通項。」どこを切りとっても、この「共通項」が出てくる訳ですが、切り取られる側である経験と体験の蓄積が限られていれば、「共通項」なのか、ランダムなのか、区別がつきません。

ランダムな経験と体験の蓄積があって、初めて「共通項」が浮かび上がるわけです。

だから、自分のスタイルって何だ? と考えたりする時には、私はこんなスタイルでやっていく! と決める前に、まずは行動して、経験と体験を積み重ねることが先にくるはずです。

ファッションも、ライフスタイルも、仕事も、育児も、勉強も。

こうして滲み出る自分は、誰のコピーでもないユニークな自分であり、「らしさ」であって、一番魅力的な部分でもあります。

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