理想条件から解放されて自由な私になる

チャンギ空港でぐっすりお休みの自由人

引っ越したり、移動したり、旅行に出たり、場所と条件が変わるたびに、いろいろなところで瞑想をしている。10年以上瞑想しなれた場所を離れることによって、その時の場所と環境条件に左右されないで瞑想する、良い練習になっている。

ホテルやAirbnb、フライト中や車の中で1人で瞑想したり、瞑想クラスとリーディングもホテルなどの自宅以外の場所から行ってきている。

瞑想もスピリチュアルプラクティスも、”場”が整った場所で行うのは楽しい。慣れているし、積み重ねてきた空気が整っているので、行いやすい。予定外が起きないとわかっているのは安心だ。

想定外が起こりやすい新しい場所、初めてグラウンディングする場所での瞑想は、それまでとはまったく違った経験になる。それでも、外からの影響を大きく受けている状態から、自分だけの”聖域”を作り出していく過程はクリエイティブで、充実感が大きい。

以前、ヨガの先生に、トラベル用のオススメヨガマットがあるかを伺ったことがある。先生は、トラベル用のヨガマットは携帯しないのだそう。そして、ヨガのプラクティスは、整った環境で行われるのが目的ではなく、そこにある条件の中で行われるのが、本来のヨガなのではないか?と話してくれた。ホテルにある枕や机を使ったりもするらしい。この答えに、私のココロは心地よく震えた。

理想環境の有無に左右されずにヨガやスピリチュアルプラクティスを続けることは、人生という想定外ばかりの、コントロールできない条件の中でいかに自分を見失わずに前を向き続けられるか、という練習に繋がっている。山の上の静かな寺院で、同じ志を持った人たちだけでヨガをするのは、それは楽しく素晴らしい経験に違いない。でも、それは出家でもしない限り現実離れしている設定でもある。設定が絶対条件になってしまっては、ヨガという心身を解放するはずのプラクティスが、逆に自分を縛ることになってしまう。

理想を1つ手放すことで、また1つ自由な自分になれる。

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