戦いと努力から自由になる一歩

何を相手に、どこで戦っているのかに気がつくことは、戦いそのものから自由になる第一歩になる。

戦いや努力は、社会の仕組みや他の誰かに作られたリアリティーに中で繰り広げられることがほとんどです。自由になりたかったら、誰から与えられたリアリティーの中でがんばっているのか?に気がついてみると、そこから選択しが増えていきます。脱出したいのか。自由になりたいのか。それとも、まだそこで頑張ってみるのか。どの領域で頑張っているのかに気がつかないうちは、ただのもがきになってしまいます。

あるテーマパークを例えにしてみます。テーマーパーク(T◯Lなど)を訪れるには、事前に費用と交通手段などの計画が必要になります。入場のため、キャラクターと写真を撮るため、効率よくライドを回るため、ファーストパスの入手、ショーの席確保、食事などなどノウハウを知らずに、うっかり春休みの週末などに出かけてしまったら、1つもライドに乗れずに、食事もできない惨敗状態になりかねません。下手したら、入場制限にあって、入場さえ怪しいかもしれません。それくらい、今のT◯Lはがんばって行かないと遊べないところになりました。T◯L攻略本などもあるほどです。

T◯Lという与えられた環境を、効率よく遊ぶため、パークを攻略するために計画したり、がんばったりするようになります。そして、攻略そのものが目的になったりもします。そして、T◯Lで遊びたいけど、がんばりたくない人たちにとっては、無計画に乗り込んで満喫できないか、諦めるかになってしまいます。どちらにしても頑張らないと残念ですよ、ということです。

人の土俵でいくら戦っても、焦りが増えるだけで、充実感にはたどり着きにくいものですが、与えられた環境の中では、攻略したり頑張ったりしがちです。その理由は、その環境を作っているシステムの煽り、維持する力が裏に働いているからです。T◯Lだったら、マーケティング戦略が上手いのです。これはショッピングから財テク、仕事や人間関係まで、すべての状態にあてはまります。

春休みは家族でT◯Lへ! ママの幸せライフスタイル! というものから、社会的に認められる女性の姿、日本人としての常識などまでさまざまです。

与えられた環境の中で攻略、成功することが勝つことだと教えられていますが、そうではありません。どんなにがんばっても、勝者はいつもシステムを作り出した社会、会社、規制でしかないのです。

どの土俵で戦わされているのか?踊らされているか?に気がつくことで、必ず心の自由度は増えます。最初は現実を苦しく感じるかもしれません。でも、そこから、もし選びたいのなら、自分の道を選んでいくことはできます。気づきがない所には、選択肢はありません。土俵を降りることは、負けではなくて、自由への第一歩です。

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