強さの再定義をしてみよう

リーディングやヒーリングを受ける時に、かなりの確率で恐怖心や抵抗を感じるのですが、あまり触れられない話題かもしれません。というのが、恐怖心や抵抗を感じるのは、「弱い自分」の証拠として見られるので、自立心が強く、頑張る人ほど素通りしたくなるからです。
リーディングやヒーリングは、変化を起こすこと。変化に対して、恐怖心と抵抗が出るのは普通ですが、それらの感情が、リーディングやヒーリングを受けるのは、自分が「弱いから」だとの思いにすり替えられることもよくあります。だから、もっと自分一人で頑張らないと、と。
そして、誰にも頼らずに独りで頑張り、解決するのが「強い」証拠なので、助けを求めないで頑張り続ける。助けを求めさせないで、問題を抱えて孤立させている精神状態こそが、今の自分を不自由にしている本当の原因なのですが、その抵抗勢力が、助けを求めるのは、「弱い人」がすることだと、頭の中でささやき、現状維持に固執します。
本当の強さとは、自分を孤立させている抵抗勢力の声に逆らって、助けを求める勇気です。変化や成長の度合いが大きければ大きいほど、恐怖心と抵抗は強く感じられます。実際、助けを求めることが弱いのではなく、助けを求められないで孤立している状態に、私たちは力を失っていくのです。
自分の限界を知って、周囲に介入してもらう。思い込みの自分から抜け出して、素の自分を見つめる作業は、ある程度の覚悟と勇気が必要です。でも、思い込んでいる以上、その思い込みの自分像に、抵抗や幻想が混ざり合って、ゆがんだ現実を作り出します。
「もっと一人で頑張らないといけない」「ヒーリングに頼ってはいけない」のささやきは、ゆがんだ現実です。本当に強い自分は、ダメな時にダメと言える。助けが必要な時に、求められる。周囲から伸ばされた手を受け取ることができる自分です。
映画や神話の中で、男性的、ヒーロー的な強さのイメージが固められているので、強さってそんなもんだと思いがちなんですよね。でも、私たちは(私は)女だし、世界を救う位置にいるわけでもない。特に女性は、繋がることで強さを発揮しやすいです。