タロット・ヨガが好きなのか、ヨガ好きな自分が好きなのかの違い

左のクイーンは自分の感情を所有しています。そして、右のナイトは、コインを持っているけれど、それはまだ他者に与えられた情報を持っているにすぎません。真ん中にある死神は、右のナイトをクイーンに連れてきたように見えます(二人とも同じ向きで馬に乗っています。)
自分の感情を所有するとは、例えば、私はヨガが好きとか、ハワイが好きという感情です。このストレートな表現に対して、ナイト的な位置は、ヨガが好きな自分が好き、ハワイ好きな自分が好きというような、少し違ったニュアンスです。クイーンやキングからオーダーされた件だけが真実であるように、ナイトは、まだ自分の感覚や所有を自らの価値観で判断することができません。なので、世間や他者からの影響がそのまま自分に現れます。ヨガ好きという一般的に良いと認められた姿に自分も同意し、体現している自身が好きなのであって、ヨガそのものに対して自分がどう感じているのかを体験するところまでは至りません。他者の価値観を取り込みながらも、自分なりにヨガと向き合う位置にいるのはクイーンです。
この3枚、もし正位置で出ていたら、ナイトからクイーンへの精神的な変化の過程がそのまま起こっていると見るのですが、逆位置です。なので、ナイトの立場が、クイーンの立場を脅かしている。価値観が逆転してしまった、クーデター的な場面です。世間や他者からに与えられた情報が力をつけていて、自分なりの向き合い方が難しくなっているという状態に見えます。
2019-04-09 by
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