シンガポール国立大学のセクハラ隠蔽事件に平常心を失う

シンガポール国立大学で起こったセクハラ隠蔽事件が発覚した今週。被害者のモニカさんがインスタグラムで声をあげたことがきっかけで世間が知ることになりました。事件は去年11月。被害者として正当に対処されず、事件がもみ消されてから、彼女がインターネットで声を上げるまで5ヶ月間。彼女が勇気を持って隠蔽を公表して、正当な調査と刑罰を求めているこの件は、今まで同じような被害に合った女性たちとこれからの女性が歩む道に大きな貢献をしていることは、間違いありません。

政府と財閥が絶大な権力を持つこの国で、一人の若い女性が不正を語る声を上げることは、そう簡単ではありません。それが、インスタで拡散され、同世代の多くの人たちからのサポートと同意を得て、大きな動きに発展しています。早速私も署名にサインをしました。(もしサインをしてくれる方がいれば、こちらからどうぞ。

シンガポールに来てから、もうすぐ2年。この国で起こった事件に大きな関心を持って共鳴し、平常心を失い、署名までしているとは。この国が私の中で広がっていることを感じさせます。関心がなければ、憤りを感じることも、協力したいとも思わないはずですから。

ピカピカ優等生シンガポールの裏事情を伝えるメディアが存在することも、今回のニュースを追っていて知りました。本質を生きようとする人がここにも存在していることが嬉しい。

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