答えのありかをタロットのコートカードで考える

前回では、答えのありかはどこにあるかを、見えない世界を4つに仕分けてみました。
この4つの分野は、タロットのコートカード(キング、クイーン、ナイト、ペイジの人物像が描かれたカード)に照らしあわせるとしっくりくるので見てみますよ。
宗教が答えを持っている状態
コートカードのページ。自分なりの価値観は未発達で、他者や身分の上の人からの価値観で行動する状態です。ページは子供と扱われることも多く、これは親の価値観と保護範囲のみでの活動が許されている状態とも言えます。
占いが答えを持っている状態
コートカードのナイト。馬に乗る姿は、状況と占い結果によって方向性を変える姿とも捉えることができます。馬に乗っている分、ページよりも視野が広いように思えますが、それでも自分の意思で行き先を決めることは無理で、見える景色は決められています。
セラピーが答えを持っている状態
コートカードのクイーン。他者からの働きかけを自分の内面に対応させることで、答えを生み出す姿。クイーンはあたりまえですが、女性として描かれていて、外部を受け入れてから生み出す創造は、女性性特有の性質です。
自分が答えを持っている状態
コートカードのキング。絶対的な影響力と全ての決定権を持ちます。相手に影響を与えることはあっても、影響されることはありません。指導者、影響力であると同時に、唯一無二の存在そのものが答えになります。
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答えのありかが、経典と信仰 → 占いと予言 → 生み出される結果 → 自己と変化する過程は、精神的な熟成とも言えます。
ですが、一回自己実現された後はずっとそのままではなく、自己の内部での熟成過程は続きます。また、仕事面では自己実現されているけど、恋愛関係では信仰レベル、など人生の構成部分によって違うことは多いです。
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答えを探している人は、この4つの分野を知っておくことで、どこに向かえばいいのか、わかりやすくなるはずです。
信仰の対象を求めているのか、自らプロセスにかかわりたいのかで、向かう先は違ってくるからです。
自分で答えを導き出すプロセスに関わりたいと思っている人が、信仰対象と教えを差し出されても、混乱するだけです。もちろん探している答えも手に入れることができません。
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「 答えへの仲介 」側としてはどうでしょうか。
仲介側も、どの分野を扱っているかを自覚することは大切です。答えを求めている人との需要と供給が合うことで、混乱が減るはずだし、答えが見つかる確率も高くなるはずです。
そして、もし混乱が発生したら、目の前の人が、どこに答えを求めているのかに気がついて、よりその人にあった分野を紹介してあげることができます。
例えば、仲介側に答えを求めている(占いに答えを求めている)人が、自己実現の分野に来ていたら、「今あなたが求めているのは、ここではなくて、あっちなんですよ。」と言ってあげられるってことです。
間違って、八百屋に魚を買いに来た人に、(そんな人実際いないけど)無理やり大根を押し付けて納得させる店主はいませんよね。(もしそんな店主がいたら、気をつけましょうね。)
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見えない世界を、「答えのありか」を元に4つに仕分けしてみたら、こんな感じになりました。
これって、見えない世界に関わってる人、みんな知ってたほうが良いとおもうんだけどな。
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