答えのありかはどこなのか考えてみる

答えのありかはどこにあるのか? 

見えない世界を宗教と信仰、占い、セラピー、自己実現の、4つの分野に仕分けて考えてみます。(以下の引用で、出典がない二つは、google検索結果ですが、どのサイトなのかの表記無し)

宗教

神または何らかのすぐれて尊く神聖なものに関する信仰。また、その教えやそれに基づく行い  

答えは「優れた神の教え」や「それに関する信仰」にあるとする価値観です。

そして、信仰の対象は、メジャーな世界三大宗教や日本の「〜教」に限りません。有名人や指導者といった個人や、家族伝統や民族文化、政治的思想や経済状況など、あらゆるものが信仰の対象になりえます。

占い

様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断することや、その方法をいう    Wikipedia

答えは「直接観察することができないものについての判断」にあるとする価値観です。雑誌のコラムの星占いも、先日わたしが試した香港の筮竹占いも、占い結果が一番大切です。

この二つの共通点

1 答えは自分以外の場所にあるとする価値観
2 答えの流れは一方通行。発信→受信
3 答えそのものに価値があるという姿勢

セラピー

現代医学で行う、新しい治療法。特に、手術や投薬を伴わない、心理療法・物理療法    

ウェブ上の定義は、新しい治療法となっていますが、わたしがここで考えるセラピーの定義は、以下です。

共同作業から生み出される効果や気づき

新しく生み出される何かを答えとする価値観です。宗教、占いと異なる点は、答えはあらかじめ用意されているものではなくて、生み出していくものなのだという姿勢です。

アロマセラピーなどセラピーと名のつくものの他に、誘導瞑想、ホメオパシーやアーユルベーダなど、癒しと浄化に関係している体系は、大きく捉えて、セラピーだと考えられるのではないかと思います。

というのも、これらの体系は、双方からの働きかけの結果として、何かが生まれるシステムだからです。

自己実現

自己が本来もっている真の絶対的な自我を完全に実現すること goo辞書

表現された真の自分が答えとする価値観です。

個人を極めることで、普遍的真実とつながっていくことになるんですけど、このプロセスが個人の「 神化 」なのではないかと思います。

アーティストが、自らの表現を追求した先にあるのは、普遍的なメッセージへの共感であることが多いです。そうすると、そのアーティストは、オリジナルな存在であると同時に、普遍性をまとった存在でもあるってことです。「 神がかった状態 」ってことですね。

アーティストやイノベーターはこの領域で、活動内容が社会貢献と還元へ繋がることが多くなるのも、この領域です。

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この仕分けには、それぞれの典型的な特徴だけを使いました。精神世界分野はとても広いので、もちろん全てがこれに当てはまりません。

占星術にしても、雑誌のコラムのような占いもあれば、ユングの深層心理学と融合された体系を通じて、内側を掘り下げるためのセラピー的役割もあり、使われ方は様々です。

さらに、働きかける側の姿勢にも大きく左右されます。同じセラピーでも、使う人によって、体系が信仰の対象になったり、自己表現のツールになったりもするからです。

なので、各分野が特定の答えのありかとして仕分けすることはできません。それぞれの分野は、ある答えのありかの要素を一番多く含んでいるというに過ぎません。

さらには、宗教と占い、占いとセラピー、セラピーと自己実現の境界線はあいまいです。

例えば、わたしがする瞑想は、外からの働きで内側を開拓するセラピー要素と、それによって引き起こされる自己実現の要素を持ち合わせています。

同じように、占いの要素を持ち合わせた宗教や、セラピー要素が多い占いなども多くあります。

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一つだけ、どの要素も持ち合わせて、何にでも変化できるジョーカー的な分野があります。

考えてみても、どこにも当てはまらない。というか、どれにも当てはまってしまうのが

ヨガです。

信仰の対象にもなる。「 直接観察することができないものについて判断する 」という面で、占い的にも使われる。浄化と癒しになる。自己表現のツールとして使われる。

さらに言えば、身体能力だけにフォーカスすることで、スポーツ分野とも捉えられるし、研究対象として学問分野にもなります。

懐の深さが、ヨガの人気を物語っています。そして、マルチなだけに、エントリーポイントが多い。入り口が違っても、みんな受け入れられ、さらに成長していかれる領域がいくらでもあるんです。

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次回の、4つに仕分けしたからって、だから何なの? に続きます。

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